3分でわかる!仕訳を3ステップでやさしく解説!
仕訳の3つのステップについて、本を出版している著者がやさしく解説します!
勘定科目の5つのグループを理解したあとは、
仕訳をするための3つのステップを学びましょう。
パターン化して学ぶことで、理解が一気に深まります。
慣れてきたら、無意識にできるようになります。
まずは、仕訳の3つのステップのパターンを覚えましょう。
この記事では、初心者でも簿記の仕訳の3つのステップが、よくわかるようにやさしく解説していきます。
この記事でわかること
- 簿記の基本である仕訳がわかります
- 仕訳の3つのステップがわかります
伊達敦が、簿記の仕訳の3つのステップをわかりやすく解説します。
・商社勤務20年の実務家です
・出版した決算書関連のビジネス書は、海外でも翻訳されています
・主な著書「まだ若手社員といわれているうちに知っておきたい会社の数字」
講談社刊
・中小企業研修協会&中小企業コンサルティング事務所代表
それでは、簿記の仕訳の3つのステップについて解説していきます。
仕訳の3つのステップ
仕訳は、3つのステップを踏んでおこなわれます。
慣れてくれば、無意識にできるようになります。
しかし、最初のうちは、この3つのステップを意識しながら仕訳しましょう。
- ステップ1 2つ以上の「勘定科目」を決める
- ステップ2 勘定科目が、どのグループになるかを確認
- ステップ3 勘定科目を「借方」と「貸方」に分ける
3つのステップで、基本的な4つの取引を学びましょう。
基本となる取引例1
建物3000万円を購入し、現金で支払った。 |
- ステップ1 太字とアンダーラインで示した「建物」と「現金」の2つの勘定科目を決めます。
- ステップ2 「建物」―資産グループ。「現金」―資産グループ
- ステップ3 勘定科目を「借方」と「貸方」に振り分ける
「建物」を購入したので「資産」の増加です。現金で支払った、ので「資産」の減少です。
資産グループの仕訳ルールは、つぎのとおりでした。
「資産」グループの仕訳ルール
借方 | 貸方 |
増加 | 減少 |
これらの3つのステップの結果、つぎのような仕訳を行うことができます。
借方 | 貸方 |
建物 30,000,000 | 現金 30,000,000 |
基本となる取引例2
銀行から現金100万円を借りた。 |
- ステップ1 太字とアンダーラインで示した「現金」と「借入金」の2つの勘定科目を決めます。
- ステップ2 「現金」―資産グループ。「借入金」―負債グループ
- ステップ3 勘定科目を「借方」と「貸方」に振り分ける
銀行からお金を借りたことにより「現金」が増えたので「資産」の増加です。
銀行からのお金を借りたので「借入金」という「負債」グループの増加です。
負債グループの仕訳ルールは、つぎのとおりでした。
・「負債」グループの仕訳ルール
借方 | 貸方 |
減少 | 増加 |
これらの3つのステップの結果、つぎのような仕訳を行うことができます。
借方 | 貸方 |
現金 1,000,000 | 借入金 1,000,000 |
基本となる取引例3
商品200,000円を売上げ、代金は現金で受け取った。 |
- ステップ1 太字とアンダーラインで示した「現金」と「売上」の2つの勘定科目を決めます。
- ステップ2 「現金」―資産グループ。「売上」―収益グループ
- ステップ3 勘定科目を「借方」と「貸方」に振り分ける
商品を売上げたので「売上」が増えます。
これは、「収益」の発生です。
代金は、現金で受け取ったので、「資産」の増加です。
収益グループの仕訳ルールは、つぎのとおりでした。
「収益」グループの仕訳ルール
借方 | 貸方 |
取消 | 発生 |
これらの3つのステップの結果、つぎのような仕訳を行うことができます。
借方 | 貸方 |
現金 200,000 | 売上 200,000 |
基本となる取引例4
商品100,000円を仕入れ、現金で支払った。 |
- ステップ1 太字とアンダーラインで示した「仕入」と「現金」の2つの勘定科目を決めます。
- ステップ2 「仕入」―費用グループ。「現金」―資産グループ
- ステップ3 勘定科目を「借方」と「貸方」に振り分ける
商品の「仕入」は、「費用」の発生です。
代金は現金で支払ったので「資産」の減少です。
費用グループの仕訳ルールは、つぎのとおりでした。
「費用」グループの仕訳ルール
借方 | 貸方 |
発生 | 取消 |
これらの3つのステップの結果、つぎのような仕訳を行うことができます。
借方 | 貸方 |
仕入 100,000 | 現金 100,000 |
さらに簿記の理解が深める記事をご用意しました。
こちらの記事です
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仕訳の3つのステップのまとめ
- ステップ1 2つ以上の「勘定科目」を決める
- ステップ2 勘定科目が、どのグループになるかを確認
- ステップ3 勘定科目を「借方」と「貸方」に分ける