3分でわかる!試算表から決算書までをやさしく解説します。

試算表から決算書作成までについて、本を出版している著者がやさしく解説!

いよいよ、簿記のゴールです。
ここでは、試算表から決算書の作成までをざっくりみていきます。
ざっくり、どのように決算書が作成されるのかが、わかります。
このサイトで、紹介している決算書や経営分析の理解が一層深まると思います。


この記事では、初心者でも試算表から決算書作成までが、よくわかるようにやさしく解説していきます。

この記事でわかること

  • 試算表のしくみがわかります
  • 試算表から決算書作成までのながれを理解できます。

伊達敦が、試算表、決算書の作成をわかりやすく解説します。
・商社勤務20年の実務家です
・出版した決算書関連のビジネス書は、海外でも翻訳されています
主な著書「まだ若手社員といわれているうちに知っておきたい会社の数字」
 講談社刊
・中小企業研修協会&中小企業コンサルティング事務所代表

それでは、試算表、決算書の作成について解説していきます。

試算表とは、総勘定元帳をまとめた一覧表です

「試算表」とは、 総勘定元帳を集計した一覧表です。
試算表をみれば、総勘定元帳の合計額や残高が一目でわかります。

試算表には、残高試算表や合計試算表、あるいは、合計残高試算表などの種類があります。
ここでは、残高試算表を取り上げます。

残高試算表の合計額は、借方と貸方が同じになります。
仕訳は、借方と貸方の金額が同じというルールで成り立っています。
このため、残高試算表の合計額も同じになるのは当然です。
残高試算表の「借方」と「貸方」の合計金額が一致すれば、仕訳から総勘定元帳へ転記します。
さらに、総勘定元帳から残高試算表への転記が正確であることが確認できます。

残高試算表の作成と見方を知る

総勘定元帳から残高試算表作成までの流れをみていきましょう。

「借方」は「借方」へ。「貸方」は「貸方」へそれぞれ転記する

総勘定元帳から残高試算表への転記は単純です。
総勘定元帳の借方に残高があるときは、借方へ転記します。
貸方に残高があるときは、貸方に転記するだけです。
【例1】の現金元帳をみてください。
現金元帳の借方残高900,000円が残高試算表の借方へそのまま転記されています。

つぎに買掛金元帳をみてください。
買掛金元帳の貸方残高400,000円は残高試算表の貸方へそのまま転記されていることがわかります。

残高試算表は決算作業のスタートラインでもあります。
そもそもスタートが間違っていれば、正しい決算をおこなうことができません。
残高試算表の大切さがわかると思います。

試算表から決算書までの作成のながれ

試算表から、決算書である貸借対照表や損益計算書が作成されます。
実際は、決算整理があり、やや面倒な作業があります。
しかし、ざっくりした決算書作成作業は、試算表から決算書が作成されることに間違いはありません。

【参考資料】

試算表から決算書作成のまとめ

  • 試算表は、総勘定元帳の一覧表です
  • 試算表から決算書が作成されます