3分でわかる!経常利益をやさしく解説します

経常利益について、本を出版している著者がやさしく解説します

経常利益は、ビジネスにおいて、もっとも耳にする単語かもしれません。
「けいじょうりえき」と読みます。
しかし、新聞や雑誌、テレビでは「けいつね」と略されるビジネス単語です。

決算期になると、テレビ、新聞では、上場企業の「経常(けいつね)」は、話題になります。


この記事では、初心者でも経常利益が、よくわかるようにやさしく解説していきます。

この記事でわかること

  • 経常利益の基本がわかります
  • 経常利益の改善方法が学べます
  • 簡単な経常利益の問題を解くことができます

著者

伊達敦が、経常利益をわかりやすく解説します。
・商社勤務20年の実務家です
・出版した決算書関連のビジネス書は、海外でも翻訳されています
主な著書「まだ若手社員といわれているうちに知っておきたい会社の数字」
 講談社刊
・中小企業研修協会&中小企業コンサルティング事務所代表

それでは、営業利益について解説していきます。

経常利益とは、会社の財務力によって稼いだ利益です

経常利益とは、財務力によって稼いだ利益です。
財務力とは、会社の本業以外の営業活動で稼いだ利益をいいます。
たとえば、株の売買などによって稼いだ利益などです。これを営業外収益といいます。

一方で、手形の割引や借入金にともなう支払利息などを差し引くことになります。

これらを営業外費用といいます。

計算式は、以下の通りです。

営業利益+営業外収益—営業外費用=経常利益

A社の損益計算書

営業利益               150
営業外収益              30
営業外費用              20
経常利益               160

損益計算書においては、この経常利益までの計算を2つ目のステップと考えます。
経常利益の計算においては、営業活動以外で稼いだ利益が加わります。
すなわち、会社の副業で稼いだ利益の計算といえます。

営業外収益と営業外費用のおもな項目は、以下のとおりです。

項目 内容
営業外収益 受取利息、受取配当金、雑収入
営業外費用 支払利息、社債利息、雑費用

営業利益と経常利益の相違点を考えましょう

ここでは、営業利益と経常利益を知るためにA社とB社を比較しながら見ていきましょう。
2社の損益計算書の抜粋は、つぎのとおりです。

A社の損益計算書抜粋

営業利益 400
営業外収益 150
営業外費用 50
経常利益 500

 

B社の損益計算書抜粋

営業利益 △300
営業外収益 900
営業外費用 100
経常利益 500

営業利益から経常利益までの計算式は、つぎのとおりです。

 営業利益+営業外収益ー営業外費用=経常利益

A社とB社をつかって、その内容をみていきましょう。

A社もB社も経常利益は、500と同じです。
しかし、内容は大きく異なります。


A社は、本業の利益である営業利益が400の黒字です。
さらに順調に営業外収益も稼ぎ、副業である経常利益は500と増加しています。


一方、B社は、営業利益が大幅な赤字です。
しかし、副業の頑張り、経常利益は500となっています。
B社は、本業の利益は不振だったが、何とか副業で利益を出した、というわけです。


このことから、経常利益は、A社とB社は、同じ金額の500です。
しかし、A社が本業が堅調な営業業績であるのに対し、B社は、大きな経営課題を抱えていると判断できます。

法人税に代表される税金を支払う前の利益となる
【税引前当期純利益】についてもっと詳しく知りたい人のために、わかりやすい解説をした記事をご用意しました。

こちらをご参照ください。
参考記事

  ↓

 税引前当期純利益とは何か

【速攻チェック 経常利益編】

【問題1】以下の損益計算書から経常利益(①)を計算しなさい。

                  損益計算書

営業利益       100,000
営業外収益 30,000
営業外費用

20,000

経常利益 (  ①  )

【問題2】以下の②に入る語句を記入しなさい。

 営業利益+営業外収益ー( ② )=経常利益

【解答①】 110,000   計算式 100,000+30,000-20,000=110,000

【解答②】 営業外費用

経常利益のまとめ

  • 経常利益とは、会社の財務力で稼いだ利益です
  • 経常利益の計算式は、「 営業利益+営業外収益-営業外費用=経常利益 」です