3分でわかる!販売費及び一般管理費をやさしく解説!
販売費及び一般管理費について、
商社勤務の実務家がやさしく解説します
販売費及び一般管理費とは、会社のおもな経費の一覧表です。
1年間に支出した経費がわかります。
会社が1年間に支払った必要経費である、と考えるとイメージしやすのではないでしょうか?
この記事では、初心者でも販売費及び一般管理費が、よくわかるようにやさしく解説していきます。
この記事でわかること
- 販売費及び一般管理費の基本がわかります
- 販売費及び一般管理費の内容が具体的にわかります
- 代表的な経費の削減方法がわかります
それでは、販売費及び一般管理費について解説していきます。
販売費及び一般管理費とは、会社の必要経費です
販売費及び一般管理費とは、会社の必要経費です。
つまり、事業の行っていくうえでの必要不可欠な経費の支出です。
私たちは、毎日の生活をするうえでさまざまな支出をします。
食事代や水道代、電気代にガス代など。いわゆる生活費というものです。
生活費ですから、私たちが生きていくうえでの日々の必要経費と考えてよいでしょう。
最低限の諸経費の支出というわけです。
会社においても必ず支出する必要経費があります。
社員のお給料、オフィス賃借料、電話、fax代などの通信費など。
会社を経営するうえでの「事業経費」と考えるとわかりやすいかも知れません。
販売費及び一般管理費には、会社の「事業経費」の明細が項目別にくわしく記載されます。
販売費及び一般管理費を見れば、会社の事業経費として、何にどれくらいの支出をしているのかをくわしく知ることができます。
販売費及び一般管理費一覧
名称 |
内容 |
給料 |
社員などに対するお給料 |
賞与 |
ボーナス |
法定福利費 |
健康保険料や厚生年金などの会社負担分 |
福利厚生費 |
社員旅行・社員の冠婚葬祭の慶弔費 |
広告宣伝費 |
会社や商品の広告代など |
接待交際費 |
取引先との接待費用 |
旅費交通費 |
出張時の交通費など |
支払手数料 |
銀行利用時の振り込み手数料など |
賃借料 |
オフィスの賃借料など |
通信費 |
ネット通信費・切手代・ファックス代など |
水道光熱費 |
水道代・電気代など |
保険料 |
火災保険料・損害保険料など |
減価償却費 |
資産の価値減少分 |
租税公課 |
固定資産税や自動車税など |
消耗品費 |
コピー用紙・ボールペンの事務用品費など |
販売費及び一般管理費がくわしく公表されない(理由)わけ?!
「販売費及び一般管理費」のうち、もっとも大きな比重を占めるのが、人件費です。
人件費とは説明するまでもなく、社員のお給料になります。
人件費については、このサイトの労働分配率で、くわしく説明しています。
会社の販売費及び一般管理費を知ることは、その会社の人件費明細を知ることにもなります。
このような事情から、ふつう、会社は公表する損益計算書においては、明細を公表することはありません。
これらを一つにまとめて「販売費及び一般管理費」として公表することが多くなります。
一般管理費において、よく話題になる
【減価償却費】についてもっと詳しく知りたい人のために、わかりやすい解説をした記事をご用意しました。
こちらをご参照ください。
参考記事
↓
経費削減を考えてみましょう
基本的な経費である人件費とオフィス賃借料の削減方法を見ていきましょう。
- 人件費の削減
まず、経営層の役員報酬の削減があげられます。業績不振の時は、経営責任を明確にしなければなりません。
一般的に販管費に占める割合がもっとも大きいのは、人件費です。
当然ながら、社員の人件費削減は重大な経営判断となります。
- オフィス賃借料の削減
意外に効果的なのが、オフィスの移転によるオフィス家賃の削減です。
自社に見合った家賃の安いオフィスと賃貸契約すること等で、販管費を削減できます。
【速攻チェック 販売費及び一般管理費】
【問題1】以下の勘定科目のうち、販売費及び一般管理に含まれないものを選びなさい。
① 給料 ② 法定福利費 ③ 接待交際費 ④ 備品
【問題2】以下の文は、正しいか、それとも間違っているか、〇か、×かで答えなさい。
会社の必要経費は、損益計算書の「販売費及び一般管理費」の項目で知ることができる。
【解答1】 ④ 備品は、販売費及び一般管理費には含まれません。
【解答2】 〇
販売費及び一般管理費のまとめ
- 販売費及び一般管理費には、会社の必要経費が記載されます
- 販売費及び一般管理の主要な部分は、人件費のために公表される損益計算書では、明細が公表されることは少なくなります。
- 経費削減のおもな対象は、人件費やオフィス賃借料の見直しになります