3分でわかる!売上高総利益率をやさしく解説します
売上高総利益率について、
商社勤務の実務家がやさしく解説します
売上高総利益率は、売上高に占める総利益の割合を知るものです。
売上げのうち、どれくらい経営の基本となる利益を確保できているのか、を知る経営分析です。
売上総利益から会社の人件費やオフィス賃借料などが支払われます。
このため、売上総利益は、会社存続のための根幹となる利益です。
売上高に占める売上総利益の割合は、大きいほどよいことになります。
この記事では、初心者でも売上高総利益率が、よくわかるようにやさしく解説していきます。
この記事でわかること
- 売上高総利益率の基本がわかります
- 会社の根幹となる利益が十分確保されているか、がわかります
それでは、売上高総利益率について解説していきます。
売上高総利益率とは何か
売上高総利益率は、売上高に占める売上総利益の割合です。
会社は、利益を追求しなければなりません。
つまり、稼がなければなりません。
いくら売上高が大きくても、十分な利益を確保していなければ意味がありません。
事業である以上、売上高と利益との関係をしっかり知っておく必要があります。
「会社がどのくらい儲けているのか」は、利益率で知ることができます。
経営分析の本では、利益率についてさまざまな説明をしていますが、どれも難しく、わかりづらいようです。
このホームページでは、やさしく、もっとも簡単な説明をします。
「100円あたり、いくら儲かっているのか?」
「最終的に利益率はいくらか?」
という質問に対して、
「2%です。つまり、100円あたり、2円のもうけです」
と、いうように答えられれば、合格です。
ここでとりあげる代表的な利益率は「売上高総利益率」と「売上高営業利益率」の2つです。 まずは、売上高総利益率です。
売上高総利益率とは、売上高に占める売上総利益を知るデータです。
計算式は、以下の通りです。
売上高総利益率(%)=売上高総利益÷売上高
売上総利益は、商品力によって稼いだ利益です。
つまり、売上高総利益率とは、「売上高に占める商品力によって稼いだ利益」を知るデータといえます。
この利益率が高ければ、収益性が高い魅力ある商品を多くもっていることを意味します。
逆に低ければ、収益性が低い魅力に乏しい商品をもっていることになります。
【ちょっとした豆知識 売上高総利益率編】
以下の資料は、オムロンが発表した資料です。
売上総利益率の改善を軸に会社の成長に結びつける戦略が明確に表現されています。
非常に参考になる資料です。
【オムロンの売上総利益率の推移 出典:オムロン】
売上総利益率を学んだあとに、
さらに【売上高営業利益率】について、もっと詳しく知りたい人のために、わかりやすい解説をした記事をご用意しました。
こちらをご参照ください。
参考記事
↓
損益計算書に記載されている【売上総利益】と【5つの利益】について、わかりやすい記事をご用意しました。
こちらをご参照ください。
参考記事
↓
【速攻チェック問題 売上高総利益率編】
【問題1】以下の①に入る語句を書きなさい。
売上高総利益率(%)= 売上総利益 × 100
( ① )
【問題2】以下の文は、正しいか、それとも間違っているか、〇か、×かで答えなさい。
売上高総利益率が大きいほど、会社の基本となる利益をたくさん稼いでいる。
【解答1】 ① 売上高 【解答2】 〇
売上総利益率のまとめ
- 売上高総利益率は、売上高に占める売上総利益の割合です。
- 売上高総利益率の計算式 売上高総利益率(%)=売上総利益÷売上高